会長よりご挨拶

 この度、日本医療マネジメント学会第17回奈良支部学術集会を令和5年2月4日(土)に開催させていただきます。済生会中和病院を代表して一言ご挨拶申し上げます。このような伝統ある学術集会のお世話をさせていただきますことは、私ども済生会中和病院の職員一同にとりまして大変光栄なことと感謝致しております。済生会中和病院で担当するのは今回が2度目で、前回は14年前の平成21年に開催された第4回学術集会でありました。今回の学術集会も、日本医療マネジメント学会奈良支部の会員の皆様方のご協力により、実り多い学術集会となりますことを心より願っております。
 さて、第17回奈良支部学術集会のメインテーマは、『変革の時代への新たな挑戦―地域の医療と介護を支える現場からー』とさせていただきました。新規感染症パンデミック、働き方改革、そして地域医療構想により、勤務形態、人材教育、研修、病棟機能、経営、施設間連携など様々な分野での変革を余儀なくされています。こうした変革の時代にあって、医療マネジメントの観点からどのような取り組みが求められるのか、医療と介護の現場から活発な討論をしていただければと思います。
 特別講演としては、奈良県福祉医療部医療政策局長の平夏来先生に「奈良県の地域医療構想について」と題してご講演をいただきます。今回のご講演を通して奈良県で求められる地域医療とは、奈良県独自の急性期病床の機能分類とは、また断らない病院・面倒見のいい病院とは等々、奈良県の医療政策の方向性を理解する機会となればと思います。
 また、今回のシンポジウムでは、「奈良県型地域医療構想2025を支えるー今、地域が求める連携と機能分化―」をテーマとして取り上げました。このシンポジウムでは、地域医療構想に造詣の深い多職種の先生方にご講演いただき、多職種が協働して奈良の地域医療構想を成功に導くには連携と機能分化をどうマネジメントしたら良いのか議論を深めることができればと思います。
最後になりましたが、今回の学術集会が活発な討論の場となり、奈良県の医療マネジメントのさらなる発展の「礎を築く」ことに繋がればと願っています。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

病院長

日本医療マネジメント学会
第17回奈良支部学術集会 会長
済生会中和病院
院長 中島祥介

トップへ